3 + 1 の酒造り

自然の恵みを生かした酒に、智頭の四季を刻み込む

酒造りの土台その1 米

旨味の出る酒造好適米「玉栄」、「山田錦」を使用

玉栄

地元智頭町(農家さんと諏訪泉酒米研究会を組織)および鳥取県東部

山田錦

田中農場(鳥取県東部)、冨田ライス(兵庫県西脇市)、阿波山田錦(JA阿波町)

蔵内の平均精米歩合は約55%。純米吟醸酒が得意です。

酒造りの土台その2 水

軟水の仕込み水は口当たり柔らかな酒のもと

沖ノ山から約30㎞を100年かかってたどり着く、土地の歴史を刻み込んだ仕込水です。

※The standard may change according to country / region

酒造りの土台その3 人

広島杜氏の技術を元に改良を加えた造り

麹菌をしっかりと育て旨い麹を作る
酒母
明治時代(1900年ごろ)に開発された速醸酒母で発酵力の強い酵母を育成する
酵母
伝統的な酵母である「きょうかい9号」、「きょうかい7号」を主に使用、また自然界から分離した自社酵母「諏訪たんぽぽ酵母」も使用(八上姫SWEET)
適宜手を加えて微生物の働きを見守り、育成する
味わいの理由 貯蔵熟成

智頭町の四季を感じる諏訪泉の『熟成』

『熟成』は、蔵のある智頭町の季節を酒に記憶させる工程ともいえます。諏訪泉では、商品ごとの特性を考慮した熟成を行なっています。

純米大吟醸酒 鵬

熟成の目的
吟醸らしい端正な味わいとまろやかさを加える
熟成の方法
瓶で火入れ後冷蔵庫5℃で3年間以上貯蔵・熟成
熟成時の変化
吟醸の香りを残したままでアルコール、酸、甘味、苦味の調和。着色もやや進行する。

各種純米酒

熟成の目的
旨味とまろやかさを加える
熟成の方法
火入れ後タンクで常温熟成、季節による気温の変化と同調する
熟成時の変化
熟成によりアミノ酸の増加、アルコール、酸、甘味の調和、苦味の減少がある。また、同時にアミノ酸と糖の反応による着色、さらに香りも変化し熟成香が出る。
PICK UP!

純米酒の熟成期間と気温の関係

積算温度とは、毎日の平均気温を足していった温度のことで、諏訪酒造ではこれを熟成具合の目安としています。ひやおろし商品はひと夏超え(積算:約3,100度)で商品化、それ以外の純米酒は夏を2回超えるのを標準とし、3年以上経過した商品もあります。

各種純米酒の熟成と積算温度の関係

諏訪酒造(蔵は標高約180メートル)の場合、1年あたりの積算温度は約5,000度です。